午前中、競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。
牛の帝王切開も来るという。
牛は来院したらトラックの中で立てない。
初産の黒毛和牛で、牧場でひっぱってみたけど産道が開かず狭く、出そうにない、とのこと。
仕方がないので、トラックの中で帝王切開することに。
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好い天気でトラックの中も明るくて良かった。
子牛も生きていた。
帝王切開終了後も母牛は伏臥もできず心配したが、牧場へ帰ったら立ち上がり、
母子とも元気だそうだ。
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牛の帝王切開では、子宮内の後肢をさがし、術創外へ持ってくるところが一番難しい。
子宮弛緩剤を使えるようになってずいぶん楽にはなったが、後肢を持って来れないと、いつまでも子宮を切開できない。
そのうち指も腕も腰も萎えてくる。
腹腔内で子宮を切開すると、症例によっては汚れた羊水や潤滑剤を腹腔へ漏らすことになる。
筋力が足らないと思うなら鍛えておくと良い。
時代は筋トレがブームのようだし。
宇髄天元様も言っている。