昼に放牧地から入れたら疝痛が始まったのだそうだ。
来院して、血液検査でPCV49%、雄馬にしても高いか?
超音波検査、直腸検査ではっきりした異常所見なし。
入院厩舎で様子を観ていたら、感情がこもった前掻きが始まった。
手術しなきゃだめだ。
開腹したら空腸に乾燥した腸内容が詰まっていた。
そこより上位は液状内容で膨満していた。
揉み解しながら盲腸へ送り込む。
容易には推し流せなかった。
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2日前にパドックの草を刈ったのだそうだ。
その刈られた短い草を食べたのだろう。
硬く、短い、乾燥気味の手触りだったのが納得できた。
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ふつうなら好んでは食べないような硬い茎の部分も、短く破砕されているので飲み込むように食べたのだろう。
この季節、馬の食べる量を調節するのは難しいものだ・・・・
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馬は長い草を自分で囓り取って食べるのが最も自然な採食行動だ。
そのことで、しっかり咀嚼し、唾液と撹拌されて消化の第一歩が始まる。
切り草や、粉砕された草は、馬は飲み込むように食べてしまう。
生産地で私が見てきた食道梗塞のほとんどが切り草による閉塞だった。
自然じゃないものを与えるなら、十分な注意が必要だ。
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この季節の花壇。
去年、種をばらまいたら西洋オダマキが咲いた。
ルピナスはかつての勢いを失いつつある。肥料不足?
ユリが伸びつつあるけど、一株はブラシカッターで刈ってしまった;涙
だいたい花壇を草刈りするのが間違ってる・・・・・