Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

関節鏡手術、大型Xray、開腹(膀胱破裂・結腸捻転・術後盲腸拡張)、PRP・・・一番たいへんなのは検査業務だった

$
0
0

朝、距骨外側滑車が大きく欠けたOCDの関節鏡手術。

関節鏡手術と言えども、骨軟骨片が3cmあったら3cmは切開しないと取り出せない。

初心者の頃は当たり前のことができなかった。

         ー

1歳馬の前肢跛行。

もう半年も続いている。

しかし、放牧は続けている。

全身麻酔で肩関節の良好なX線画像を撮って、病変を把握して、ヒアルロン酸関節注入。

半年前から運動制限していたら、と悔やまれる。

         ー

NMS(新生仔不適応症候群)で長く入院していた15日齢の子馬が、膀胱破裂のようだ、ということで戻って来た。

腹腔穿刺して膀胱破裂をほぼ確定診断するが、腹腔尿は勢いよくは廃液できなかった。

時間が経てば、電解質も乱れ、このもともと弱い未熟仔は参ってしまうだろう。

開腹したら膀胱が臍側から壊死していた。

         ー

この日は、獣医師で検査業務をこなさなければならない。

血液検査91件!

手術室ではさらに急患の分娩翌日の繁殖雌馬の疝痛。

結腸捻転だ。

私は観ている暇もない。

         ー

予定していた浅屈腱炎の競走馬のPRP治療。

それは結腸捻転の手術が終わったらすぐやることにして・・・・・

2日前にやった結腸捻転馬がまた疝痛で戻って来ていた。

胃液逆流があり、盲腸が膨満していて・・・・もう一度開腹しなければならない。

開腹したら、盲腸内容は液状なのだが膨満していた。

colopexyの影響もあり、自分では動けなかったのかもしれない。

          ー

検査が終わって結果をFAXし始めたのは6時をまわっていた。

       /////////

冬眠から目覚めたか。

その模様には何の意味がある?

小型、軽量化、AI付き、全天候対応、自己修復能力、飛翔距離、甲殻付き、自己増殖、etc.

最新式ドローンよりよほど高性能にできている。

人智は自然にとうてい及ぶまい。

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1690

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>