configuration は粉砕骨折で、かなり危ない尺骨骨折だった。
この整形外科用語としての"configuration" を何と訳す?
「形態」でいいんだろうか?
単に形を指しているではなく、その骨折の性状、というニュアンスがあると思う。
「形状」にしておくか・・・・・
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今、整形外科の症例報告を書いているので話しがそれた;笑
担当の先生が、6週齢で牧場でX線撮影してくれた。
尺骨体の中央に透過域があり、ふつうの尺骨骨折より骨癒合に不安があった。
それで、8週間まで待ちましょう、ということにした。
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手術から8週間経って、子馬はすっかり跛行もなくなっていた。
パドック放牧は始めていたそうだ。
プレート抜去はminimally invasive にやりたいが、尺骨は少し遠位に行くと筋肉に覆われるし、
尺骨の上には尺骨神経と血管があるので、ズブズブ穿刺切開することもしたくない。
まあ、控えめに切開してremoval することになる。
良さそうだ。
骨折部は肘関節に開いていた。
関節部は滑らか、というわけにはいかないが、馬は痛みも感じていないし、
これからの成長の中で関節の状態も良くなっていくだろう。
プレートが入っていた部分は少し凹んでいるが、プレートの上に骨は乗っておらず、抜去はたいへんではなかった。
頭ー尾方向で見ると斜めに割れていたが、それもずれずに骨癒合したようだ。
最近位と最遠位のscrewは曲がっていた。
回しにくいほど。
かなりの力がかかったのだ。
危なかった。
5.5mm皮質骨screwを使おうかなどとは考えもしなかったが、使うべきだったのかもしれない。
折れなくて良かった。
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私が休みの日、やはり当歳馬の尺骨骨折プレート固定の手術をやったそうだ。
6ヶ月齢で270kgある当歳馬。
尺骨骨折も体重がある馬では強度が必要になる。
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1歳馬の尺骨骨折の画像も見せられた。
尺骨骨折だけでなく、肘関節(橈骨頭)が脱臼していた。
モンテジア骨折と呼ばれている。
馬で治すにはどうすれば良いか考えているが、現実にはまだまだ無理だ。
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たちまち涼しくなるさ、と思っていたが、良そうに反してまだまだ暑い。
湿度も高いし、日中のひなたの暑さは驚くほど。
寝てすごすしかないよ。
と言ってくれた奴はもう居ない。