大谷君が右肘内側靱帯を損傷した。
今シーズンはもう投げない、投げられない。
手術は・・・大谷君にとって2回目のトミージョン手術になるが・・・必要があるかどうかわからない。
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だから・・・・もうそれ以上がんばるな、と言ったのに。。。。
筋肉は鍛えることができる。
鍛えることで硬く、体の柔軟性が無くなりがちだが、それも入念なストレッチなどで硬くならないようにできるのだろう。
持ち前の(生まれつきの)柔らかな、良質な筋肉というのもあるのかもしれない。
骨も鍛えれば丈夫になる。
折れたら折れる前より頑丈になる。
衝撃を与えたら、衝撃に耐えられるように骨量が増える。
だから、ソエ(育成馬、競走馬の中手骨の骨膜炎;実は微細骨折)は赤飯を炊くようなことではなく、トレーナーの恥だ。
軟骨は、鍛えることはできない。
関節は良く動かして、軟骨が損傷しないように運動することが重要だ。
しかし、軟骨が傷ついてしまったら、修復はされる。
ただ、ひどく損傷するともとの硝子軟骨としては修復されない。
線維性の軟骨として修復されるだけだ。
靱帯は、成長期には運動して負荷をかけた方が丈夫になる。
ただ、成長期が終われば鍛えることはできないと私は思っている。
丁寧にストレッチし、付着部を傷めないようにはできる。
筋肉をストレッチすることで、靱帯の負荷を減らすこともできるかもしれない。
しかし、靱帯そのものは鍛えることはできない。
靱帯損傷したら修復はされる。
ただ、元より丈夫になることはないと私は思っている。
トミージョン手術のような移植手術は別だ。
PRP療法(多血小板治療)はまだどうかわからない。
私は治癒を促進する(炎症が治まる、痛みが取れる)ことはあっても、もとより丈夫になることはないと考えている。
腱は靱帯よりもっと純粋だ。
鍛えることはできない。
損傷しても元より丈夫になって治癒することはない。
だから、炎症が治まり、傷として修復されても、復帰して以前と同じ運動をしたらまた損傷する。
幹細胞治療も、今のところうまく行くとは私は思ってない。
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選手も(競走馬も)限界を超えてがんばろうとする。
選手まかせにするのではなく、止めるのもトレーナーの仕事だろ?
大谷君の靱帯損傷がひどくないことを祈っている。
同じ時代に、生で(LIVEで)少しでも長く応援できることを幸せに感じ、感謝している。
ユニコーンは角の生えた馬だから、ってわけじゃないけど。