関節鏡手術が終わった昼前、当歳馬の疝痛の依頼。
夜間放牧していて、朝厩舎に入れたら痛くなった。
激しくて鎮痛剤無効。
心拍54.
立てない。
胃tubeで逆流ほとんどなし。
超音波で小腸膨満。
5月生まれ。
「駆虫は?」
「してない」
これくらいやることやって、てきぱきと連絡をくれると準備と手配をして待てる。
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立てないので毛布に載せて馬運車へ運び込んだのだそうだ。
来院しても立たない。
横臥して立たない馬を立たせるには頭を飛節の方へひっぱるんだよ。
すると伏臥になって、飛節が曲がって、立ち上がる。
成馬じゃ力が要るけど、子馬ならできる。
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開腹したら予想どおり空腸が重積していた。
中に回虫が透けて見える。
重積も抜けた。
引き抜こうとするより、反吻側から押し出すのがコツ。
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(切った腸管、蠢く回虫の写真;見たくない人は注意。
駆虫してない馬屋さんは見といて)
飼い主さんを手術室に入れて観てもらった。
だから駆虫しなきゃだめだって言うんだよ。
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切断部からフルモキサールを吻側へ入れて、吻側へ推送した。
蠢く回虫は、吻合中に縫い目から這い出てくる。
麻酔から覚めたら、今度は口から飲ませるようにフルモキサールを溶かしてシリンジに入れて渡しておいた。
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入院させずに帰ってもらう。
翌日から少しずつ哺乳させる。
他の子馬を駆虫することがだいじ。
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駆虫後、他の子馬からも回虫が排泄されたそうだ。
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朝、夕はようやっと涼しくなった。
スズメたちの食欲は・・・かわらないかな。