今年も獣医科学生が実習に来た。
女子学生が多かったのだが、彼女らは細くて小さくて華奢。
手術室でX線撮影をやってもらうことがあるのだが、7 kg ほどあるX線撮影装置を持たせると心許ない。
7kgを片手で振り回せ、と言ってるわけじゃない。
両手でしっかり、ぶれないように構えて、撮影スイッチを押すだけ、なんだけど。
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女性獣医師が大動物診療で働き始めると、筋トレを始める人が多いらしい。
仕事の中で筋力不足を感じるのだろう。世は筋トレブームだし。
日常生活が便利になり、筋肉を使う日常動作が減っているのは男性も同じ。
スポーツをやっているのでもなければ、男子学生も筋肉がついておらず、体の使い方が下手。
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40代50代になると、膝や腰や肩を傷めている大動物獣医師が多い。
筋力不足もその要因のひとつなのだろうと思う。
大腿部の筋力が不足していると、腰を下げることがおろそかになり、腰だけ曲げて物を持ったり、持ち上げがちだ。
これは腰を傷める原因になる。
腹筋が不足していると、反り腰になりがちで、これも腰痛を起こしやすい。
背筋も腰を守るために必要だ。
肩周りの背中の筋肉が不足すると、巻き肩(肩が前に弛緩する)になる。腕が不安定になり、物を持つことで肩周りを傷めやすい。
肩こりも運動不足や筋力不足から来ることが多い。
(私は20代の頃、肩こりだった。その後は大丈夫。字を書かず、キーボードになったせいもあるか?)
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筋トレは家の中で簡単にできる。
自分の体重を使って鍛えるなら、腕立て、腹筋、スクワット、が三大メニュー。
飽きないように、同じ部位だけ鍛えないように、いろいろバリエーションもある。
ダンベルを用意しておくと、鍛え方は増える。
一つ一つの筋肉に的をしぼって鍛えるのも良いが、ビルドアップが目的でないなら複合的に筋肉を鍛えるのが優先。
三大筋トレメニューは、デッドリフト、スクワット、ベンチプレス。
1ヶ月もやれば、筋力アップして動作がパワフルになり、体が楽に使えるのが実感できると思う。
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肘や肩を傷めないように、軽めのダンベルで筋持久力をつけるのが好いんじゃないだろうか。
男性なら4kgかな。
それでも筋肥大できる。
6kgになると気をつけないと関節を傷める。
置いておくと床や畳が傷む;笑 落とすと床が凹む。足に落としたら無事ではすまない。
あまり腕が太くなると直腸検査しにくくなる。
筋肥大すると体重は増える。
筋力があっても走れる大谷君やラグビー選手をお手本にすべきだろう。
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ダンベル以外の私の筋トレ材料。