午後、繁殖雌馬の前夜からの疝痛の診療の依頼。
しかし、Tieback&Cordectomyを始めるところだったので、その後に診ることにする。
4時に来院したらまだ疝痛を示していて、血液も正常ではない。
すぐに開腹することにした。
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分娩1ヶ月後で授乳中の母馬だが、結腸便秘から結腸捻転を起こしたようだった。
馬の大結腸はほとんどが固定されずに腹腔にある。
腹側結腸が腹側にあるのは、腹側結腸の方が背側結腸より径が太くて思いからだ。
しかし、結腸が最も太くなるのは、最後の右背側結腸だ。
そこが膨満して重くなると、グルンと捻転してしまう・・・・のだと私は考えている。
などと、実習生に説明しながら手術する。
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私は手術が終わって帰ったが、その後、難産が来たらしい。
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さらに、そのあと2歳競走馬の疝痛の開腹手術が来て、起こされた。
小腸が膨満し、胃拡張を起こし、大結腸は便秘気味で、盲腸は骨盤曲へはまり込んでいた。
空腸の上部には膠様浸潤があった。
小腸内容を盲腸へ推送し、結腸骨盤曲を切開して内容を捨てる。
終わって、真夜中1時半。
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私の居る地区には2万頭くらいは居るだろう。
分娩の数は、5000近く。
まだ、3月初めというのに・・・・・・
どうぞ、皆さん、馬の便の状態などをよく観て、給餌管理してください。
馬が疝痛を起こさないように。