Quantcast
Channel: 馬医者残日録
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1694

第3手根骨の矢状断方向の盤状骨折

$
0
0

「第3手根骨の剥離骨折だから」と言われて、来院した2歳競走馬。

跛行はかなりひどい。

直線常歩で、はっきりわかる。

Dyson Grade で4/8。

盤状骨折してるんじゃないか?と思ってX線撮影したら案の定。

ただし、よくある部位の盤状骨折ではなく、最内側の矢状断方向の盤状骨折だ。

小片骨折 chip fracture だと聞いていたし、

「X線画像は見舞金請求のために競馬場へ送って手元にない」と言われていたので、こちらでは術前評価はどうしようもなかった。

スクリュー固定の器具をそろえて滅菌を開始する。

関節鏡で関節腔内を見たら、あちこちかなり傷んでいた。

鏡視下で目印の針を刺し込んでおいて、

透視装置を遠位近位方向で見ながら、4.0mmキャンセラス(海綿骨)スクリューを入れた。

1本入れたが遠位すぎたので、もう1本その近位に入れた。

神経すり減らした。

                           -

午後は、競走馬の後肢の跛行診断、x線撮影で診断つかず。

続いて2歳馬の去勢。

歩様が悪く、しかし超音波で腱の異常はわからず、MRIで遠位部の浅屈腱炎と診断されているそうだ。

そういう時代なんだな。

                         /////////

今日は、夜6時から、馬の歯科のDr.Hydeの講演があるよ。

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1694

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>