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Channel: 馬医者残日録
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骨折内固定手術での感染防止策 牛の獣医さんへ

牛地帯で骨折内固定の講習をしてきたが、外科や麻酔をする環境が馬の臨床とかなり違う。 骨折内固定は、金属を埋め込む手術なので、感染すると金属インプラントを除去するまで化膿が治まらなくなる。 骨癒合も遅れて、治療の失敗につながりかねない。 わが師匠Richardson教授は、骨折内定の失敗のパターンを、 感染 固定の崩壊 不運 と述べておられた。 さて、では感染防止のためにはどうするか?...

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晩秋の当歳馬の骨盤骨折

当歳馬が、ひどい寛跛行が続いている。 もう3週間になるが、まだ寝起きできない、とのこと。 牧柵を飛び越え損ねたらしい。 骨盤骨折が強く疑われる状況だ。 飼い主さんももうあきらめているようなので、全身麻酔してX線撮影する。 確定診断と予後判定のためだ。 きれいな仰臥で撮影できているが、左の股関節部は内側へ変位してしまっている。 左の閉鎖孔はゆがんで見える。 股関節周囲に骨増勢が見えている。...

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lameness day

ずっと手術続きだったのだが、やっと途切れた。 と思ったら、跛行馬の診療をつぎつぎ頼まれた。                      - 1頭目、すでに大型X線撮影で肩の骨軟骨症と診断されている当歳馬。 跛行はかなり良くなっているが、まだ痛いので肩関節にヒアルロン酸を入れることにした。 立位でできなくはない・・・・と思っていたが、馬は運動制限されていて元気いっぱい。 「倒しましょう」...

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第3手根骨の矢状断方向の盤状骨折

「第3手根骨の剥離骨折だから」と言われて、来院した2歳競走馬。 跛行はかなりひどい。 直線常歩で、はっきりわかる。 Dyson Grade で4/8。 盤状骨折してるんじゃないか?と思ってX線撮影したら案の定。 ただし、よくある部位の盤状骨折ではなく、最内側の矢状断方向の盤状骨折だ。 小片骨折 chip fracture だと聞いていたし、...

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cold cases

また急に寒くなった。 午前中、競走馬の第3足根骨盤状骨折。 透視装置があるので、手こずらずに済む。                    - 午後、2歳馬の疝痛。 結腸便秘と診断し、経口電解質を経鼻投与して帰す。                    - ゆっくり事務処理、と思っていたら、種雄牛の跛行を診に来て欲しい、との依頼。 寒いけど・・・・行くことにする。...

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臨床家が研究報告する理由

臨床家でも、研究発表、調査報告、症例報告を続けいている獣医師もいるし、ほとんど、あるいは、まったくやらない人も居る。 「どうして臨床家が研究発表や症例報告をするんですか?」 尋ねられたので、頭を整理して答えておこう。   ・正しい診療をしたいからだ。 効果がない治療が行われることがあるのが臨床の世界の常だ。 「オシッコを飲めば癌が治る」という本が出版されていたこともある。後に著者は逮捕された。...

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旭山動物園 坂東園長の講演

地元で、旭山動物園の園長、坂東先生の講演があったので聴いてきた。 もう10年以上ブームが続いている旭川市旭山動物園。 私はとくに強い興味はなく、子供が小さいときに一度行ったきりだし、 TVのルポやドラマも観たことがない。 が、動物園での行動展示や、スズメやカラスについての解説や、シカ撃ちもする坂東園長の活動はユニークだな~と思っていた。                           -...

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十勝獣医師会 子牛の骨折内固定実習

先日は、十勝獣医師会に呼ばれて子牛の骨折内固定実習。 十勝では昨年プレート固定のデモを観ていただいたので、今年は本格的な実習を計画した。 講義はできるだけ短くして、実習に時間を割いた。 6人ずつ、テーブル4つに分かれて、 プラスチックボーンでラグスクリューの体験。 脛骨骨折の整復と骨鉗子での仮固定。 ラグスクリューでの仮止め。 DCP内固定。                          -...

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300kgの尺骨骨折

当歳馬が尺骨を骨折した。 当歳馬と言っても、もう300kgある。 転倒して、牧柵の下に入り込んだのだそうだ。 そのあと跛行するようになり、X線撮影で尺骨骨折が確認された。 しかし、変位がひどくないので様子を見ていた。 よくなりかけたが、また跛行が悪化し、X線撮影しなおしたら骨折線が開いてきていた。 発症18日目に手術することになった。                        -...

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早期の2回目の開腹手術

この秋は、子牛の骨折内固定の講習であちこちへ出かけて、すっかり意識がそちらへ行ってしまった。 本業に戻らないと (って馬の開腹か?;笑)                            - 腸管手術したのに、術後も疝痛を示すPOI (Post Operative Ileus 術後イレウス)は外科医の悪夢だ。 Florida大学のDavid E....

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lag screw の打ち方

折れている骨は、 きちんと整復して、lag screw で仮固定して、それからプレート固定したい。 (中央部のプレートに刺さっていない2本のスクリューが、仮固定したLag screw)                          - このlag screw はできるだけ骨折面に垂直に入れたい。 垂直に入れないと・・・・・・ 締めることで、骨折部にずれる力を働かせてしまう。 というのが上の図。...

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この一年

今年ももう終わり。 春に、組合が広域合併した。 32年慣れ親しんできた職場の仕組みが変わった。 「サイボウズ」で連絡や管理がされるようになったが、慣れないせいもあり使い辛かった。 顔も知らない人とメールでやり取りして進めなければならなかった。                       - 外部の獣医さんの研修が多い年だった。 週休二日になり休みが増えたが、出勤日は忙しくなったように思う。...

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滑液腫の摘出

腕節の関節鏡手術に来た競走馬。 熱発の経過があるので、胸を超音波スキャンしたら、輸送性肺炎があった。 まだ全身麻酔かけない方が良いと判断して手術延期。 聴診だけでは肺炎や胸膜炎を評価できない。 超音波装置を獣医師が一人一台持ち歩ける時代なのだから、超音波スキャンしてみれば良いのだ。                          -...

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年の暮れ2017

今年は・・・・・ 疝痛開腹手術は相変わらず多かった。多くが助かるようになっているが、2回目以上の開腹やこじれる症例もある。まだ向上の余地もあるのだろう。 骨折治療では、仔馬の中足骨骨折を助けることができた。LCPはたしかに馬のボッキリ骨折治療を進歩させたと思う。Richardson教授が来日して講演してくれたのが2010年。香港でのAO course で学んだのが2015年。...

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謹賀新年2018

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 まだ正月休み体制ですが、急患対応と、遅くならない方が良い手術を始めました。 今日から、検査業務も始めます。                          - 手術はじめは、EE。 喉頭蓋にかぶってしまった喉頭蓋下粘膜の切開。 鎮静したら持続的DDSP状態だったので、全身麻酔して口腔側からEEカッターとLaserを使って切開した。...

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他の地域での馬の開腹手術

全国公営競馬獣医師協会の機関誌の表紙に、開腹手術馬の退院の写真が載っている。 日本獣医生命科学大学の馬術部の馬が結腸左背側変位を起こし、開腹手術で助かったのだそうだ。 素晴らしい!!                            - 私もちょうど結腸捻転・変位の開腹手術のデータを調査している。 この30年で、結腸捻転や変位の馬が助かるようになったのだ。...

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開放骨折は治療対象になるか?内固定できるか?Gustiloの分類

牛のプレート固定の研修指導にでかけて、 「開放骨折はどうですか?」と、何人かの牛の獣医さんに訊かれた。 人では、開放骨折をグレード分けする基準が用いられている。 Gustiloの分類。 骨の尖った先が皮膚を破っていたらType1. 骨が突き出していたらType2. 10cm以上の傷になっていたらType3.で、 皮膚で覆えそうなら3A. 覆えそうになかったら3B....

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干からびていても、汚れていても、凍っていても、瞼を切り取ってはいけない

正月に上瞼を切ってしまった休養馬。 前の朝に見つけて、老齢の獣医さんにたのんだが診てもらえなかったそうだ。 乾燥して縮こまっている。 上瞼でも下瞼でも、干からびていようが、汚れていようが、凍っていようが、切除してはいけない。 瞼はただの皮膚ではなく、目の保護に重要な役割を果たしている眼器官だからだ。 瞼に欠損が起こると、風が吹いただけでも涙をこぼすようになってしまう。 角膜を涙で潤せなくなる。...

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1年で最も寒い季節に

きのうの朝は冷え込んでいた。-15℃。 このあたりの例年の最低気温だ。                          - 2歳馬の跛行診断。 腕節の損傷が疑われ、地元でX線撮影されたが異常はわからなかったので来院。 橈骨に腫れて、熱感があって、押すと痛がったので、橈骨を撮影して・・・・皿状骨折が見つかった。 経過を観て、腐骨になっているなら摘出手術する。...

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デスメ瘤だった

深い角膜潰瘍があったが、抗生物質と自家血清をきっちり点眼して治療していた2歳馬。 眼球が小さくなったように見える、とのことで来院。 もちろん病変部はフルオロセインで染まる。しかし、前眼房へ染まってはいかない。 前眼房は眼房水で膨らんでいるし、虹彩は膨隆していないし、眼の痛みはひどくない。 角膜の病巣は深そうだが、melting...

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