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Channel: 馬医者残日録
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子牛の脛骨遠位粉砕骨折のプレート step remove

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脛骨遠位を粉砕骨折した黒毛和種子牛

LCPとDCPでダブルプレート固定した。

術後1週間だけキャスト固定し、その後はキャストなし。

手術から1ヶ月。

子牛は本当に骨癒合が良好だ。

プレートが2枚入っていると、骨癒合を評価しにくい。

しかし、すくなくとも1枚は抜いても大丈夫そうだ。

成長板をまたぐ内固定をしているので、あまり長く内固定していると悪影響がある。

連れて来てもらった子牛のようすは悪くない。

気管挿管して、キシラジンとプロポフォールで維持した。

気管挿管するならどうして吸入麻酔しないのか?という疑問・質問があるようだが、

陽圧換気する吸入麻酔は肺胞の血管を押しつぶすので、必ずしも最良の麻酔ではない。

吸入麻酔やモニターの機器がない診療所や地域でも行える安全で良好な牛の麻酔を使いたいのだ。

minimally invasive technique でDCPを抜いた。

LCPの最遠位に入っていたLHSも抜いた。

遠位から2本目の6.5mmキャンセラスが成長板の成長を阻害しているかどうかは微妙。

残るLCPも抜いても大丈夫かもしれないが、大事をとった。

3週間後に、LCPは抜くことにした。

吸入麻酔を使うなら、高い吸入麻酔薬、高い吸入麻酔機器、モニター機器、それに付きっ切りになる麻酔担当者の人件費に見合う吸入麻酔代を負担してもらわなければならない。

吸入麻酔を使う手術をつい躊躇するようになるだろう。

しかし、ダブルプレートで内固定手術したら、step remove 段階的抜去、が基本なのだ。

                  /////////////

この季節、おらもあおくさたべます

 

 


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