きのうは1歳馬の篩骨血腫と副鼻腔炎の骨開窓手術Bone flap。
どういうわけか今月は篩骨血腫の馬が多い。
今日も6ヶ月齢の重輓馬の子馬が来院して検査したら篩骨血腫だった。
(これはさらに前日の当歳馬の篩骨血腫。副鼻腔を新生物が埋めている。)
-
繁殖雌馬が疝痛で来院。
もう3時間ほど痛みが続いている。
血液検査は乳酸値が高いほかは悪くないが、超音波検査で膨満した小腸が見えた。
小腸閉塞だと思って開腹したら分厚くなった結腸が見えた。
「結腸捻転だ」と思って、結腸を引っ張り出そうとするが出てこない。
腹腔内で結腸をたどると、穴の中へ入り込んでいる。
「横隔膜ヘルニアだ」
正中やや右よりで15cmほど裂けている。
さらに5cmほど切り広げて、結腸を引っ張り出した。
横隔膜裂孔はEthibondで連続縫合して閉じた。
-
午後は、繁殖雌馬の尺骨骨折のプレート固定。
子馬とちがって成馬の上腕三頭筋は強大だ。
最初は軽度の跛行だったが、悪化した、とのこと。
亀裂骨折だったのが、寝起きしているうちに開いて変位したのだろう。
これ以上開くと骨癒合が期待できなくなるし、痛みがとれず蹄葉炎になる可能性が出てくる。
-
そして、夜はW杯サッカーだった。
1,2点獲られて負けが決まったら観るのをやめて寝ようと思っていたがっ!!
歓喜の夜だった。