海外でも同じことは起きているようで、ネット上の記事になっているので紹介したい。
The Chifney bit: useful or dangerous?
チフニーばみ:役立つ、あるいは危険か?
Horse&Hound
曳くのに苦労する馬のためにデザインされたチフニービットは、間違った使い方をするときつ過ぎるというのが定評である。
Lottie Butlerが、チフニービットはいつ、どのように使うべきなのか検討する。
What is the Chifney bit and how does it work?
チフニービットとは何か?そしてどのように働くのか?
”チフニーは、使う人次第で、とてもキツくもなるし、とても有効でもあります。”
と、オリンピック金メダリストであるJane Holderness-Rddamは言う。
”私たちは雄馬や、間違った扱いをされてきた馬達だけにチフニーを使います。”
チフニー、後引き防止ハミとしても知られているが、曳くのが難しい馬用にデザインされた取り扱い用のハミである。
口内にかませる部分があり、細い金属の輪でできていて、馬の舌の上と顎の下がつながるようになっており、頭の後にかける1本のストラップが付いているので簡単に付けはずしできる。
曳き綱は馬の顎の下の輪に着ける。
How should it be used?
チフニーをどのように使うか?
”チフニーはよく注意して、よく考えて使う必要があります。”
とTricia Nassau-Williams(Worshipful Company of Loriners の講師でプロジェクトマネージャー)は言う。
”チフニーは、舌を直接強く押さえることで機能します。
そのことは、もし間違った使い方をすればひどいダメージを引き起こし得る可能性が大きいことを意味します”
と、Triciaは警告する。
”自分の腕にチフニーを付けて、馬を曳くときの力をかけてみなさい。
馬の舌と歯槽間の感触がわかるはずです。”
標準的なハミと同じように、幅広い選択の中からチフニーを選ぶことができる。
そして、同じように着けるべきで--歯に当たるように低く着けたり、口角にシワを作るほど高い位置に着けてはいけない。
口の中の部分は2つのタイプがあり--まっすぐな棒とひとつは逆に反っている。
"口に入る部分のこの凹みは、舌が収まるようにデザインされているのではありません。
舌の中央にかかる圧を強くします。
そこは、馬がもっとも反応する部位です。"
The Horse Bit ShopのシニアアドバイザーであるEma Odlinは言う。
このように、チフニーはとてもきつく成り得る。
”口に入る部分は曲がっていて、横は口の歯槽間に当たります。”
Janeは言う。
”チフニーは優しく扱う必要があります。
しっかりと、しかし急激にではなく。
手に負えない馬には役にたちます。
しかし、使う人が乱暴に扱うと、チフニーは損傷をあたえます。”
チフニーは騎手であったSamuel Chifney Snrによって発明され、1805年に特許取得されている。
Samuelはジョッキークラブが彼の発明に出資することを望んだ。
--’頭絡は馬が逃走するのを抑えるには軽すぎて優れていない。’
クラブが拒んだので、彼はLatchfordと呼ばれた鉄細工師に恩義を受けるようになり、
Fleet監獄に収監され、1年後に死んだ。
彼が作ったハミは普及したが、そう、特に競馬業界で普及したにとどまっている。
”British Horseracing Authority (BHA)は、競馬場に曳いていくときには、ハミを使うか、チフニーを付けた頭絡を使わなければならない、と定めています。”
と、競走馬の調教師Kerry Leeは言う。
”私たちはすべての馬にそれらを使います。
馬達はすべてとてもよくしつけられていて、まったく問題はありません。
しかし、チフニーはとても鋭いので注意深く扱わなければなりません。”
Not a replacement for a headcollar
頭絡のかわりではない
しかし、Triciaはこう指摘する。
競馬業界以外では、チフニーは頭絡の代わりとして使われるべきではない。
”想像してみてください。
もしあなたがあなたの馬をチフニーで曳いているとき、馬が驚いたりあるいはパニックを起こしたら、
--あなたが手綱にぶらさがったら、ひどい怪我をさせるかもしれず、
もしあなたが放しても、手綱が馬の肢に絡んで同様の問題を引き起こしうるのです。”と、Toriciaは言う。
”何人かの獣医師はチフニーによって舌が裂けた症例を報告しています
--チフニーは細心の注意をして使うべきです。
私なら頭絡との組み合わせでのみチフニーを使います。
頭絡の上にチフニーを着け、色の違う引き綱を着けます。
そうしておけば、チフニーだけに頼るのではなく、必要なときだけチフニーを使えます。”
強いハミと同様に、馬が一旦チフニーによる操作を覚えれば、チフニーに敬意を払うようになる。
”私はチフニーをうまく使ってきました。うるさい馬を扱ったり、曳くとき、馬運車に乗せようとするときもです。
しかし、いつもとても短い時間だけです。
何かさせるときや、曳いて放牧地へ出すときや入れるときなどです。”
Triciaはさらに言う。
”うまく使えれば、1回か2回です。それで充分です。
もしうまく行かないなら、チフニーは正解ではないのです。”
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チフニーを使う前に、他のタイプの矯正用頭絡を試してみるのは価値があるかもしれない。
dually halter などだ。
”私はいつも、違うタイプの頭絡を試すように示唆しています。
あるいは、sliphead をつけた標準的なハミです。”
と、Emaはアドバイスする。
”しかし、馬が手におえないままだったら、危険です。
馬に敬意を払われるようにする必要があります。
正しく使うなら、チフニーはやるべき価値ある手段です。”
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”私の経験では、馬はチフニーに反応します。”Janeは同意する。
”興奮しがちな雄馬を扱うなら、わけなどなく暴れるかもしれません。
教えてやる必要があるのです、’Hey, 私は準備できてるわ。’”
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生産地でとても普及したチフニーだが、馬の口腔内、とくに舌を傷つけてしまう恐れがあるものだ。
また、馬のハミ受けを壊しかねない。
使うなら、正しく、安全に使うべきだ。
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ハミで馬をしゃくる、なんて、じぇじぇじぇ~!