Triage 「トリアージ」とそのまま使われることが多いようだ。
複数、あるいは大量の傷病者が居るときに治療の優先順位を決める作業。
限られた医療資源で最大の救命効果をあげるために行う。
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妊娠末期の結腸捻転の手術の最中に、分娩翌日の疝痛の依頼。
超音波で腹部を観たか？ 腹水はあった。穿刺したが採れなかった。
痛いの？かなり痛い。
待たすと思うけど連れて来て。
来院したら馬運車の中で起立困難。
なんとか立たせたが、歩様蹌踉。
口粘膜は貧血著しい。
採血しようとしたが、血圧が低く、血液は素直に吸引できなかった。
血液の色調は黒っぽい。
PCVは・・・・29%。
乳酸値は・・・・・測定限界以上。
超音波で腹部を観たら、血餅と血液が渦巻いていた。
子宮動脈破裂だ。
すでに出血性ショックに陥っているので、持続点滴を始める。
オキシトシンも入れて、子宮の収縮と子宮動脈の血流量の減少を期待する。
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翌朝、生きていた。
可視粘膜は貧血著明。
供血馬を連れてきてもらい、輸血した。
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終わり際に、顔や上半身に蕁麻疹がでたが、震えることもなく終わった。
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子宮動脈破裂や、消化管破裂や、手術の対象にならない症例はtriageの優先順位は低い。
初診を行う獣医師がきちんとすべき診断を行ってtriage してくれないと生産地の二次診療の負担が大きくなりすぎる。
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すっかり日が長くなった。