難産で来院歴がある繁殖雌馬が、帰ってからも調子が悪く、子宮穿孔が確認された、ということで来院。
子宮に手を入れると、左子宮角の途中に穿孔部が確認できる。
分娩途中で子宮穿孔したので羊水が抜けてしまい、難産になったのだろう。
子馬は難産で来院したときには死んでいたそうだ。
子宮は2層縫合。
汚れた腹水を排液し、生理食塩液を5リットルずつ入れて抜いてを4回繰り返した。
ドレインを残して閉腹。
術後、何度か疝痛を起こしたが、2日入院してドレインから腹腔洗浄をし、退院していった。
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この繁殖雌馬、開腹手術前の超音波検査では、腹水増量は明瞭ではなかった。
もっと初期だと見逃しかねないので注意が必要だ。
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今年は難産や子宮穿孔は多くない。
雪が少なく、暖かい冬だったからかもしれない。
(これはこの前の症例じゃないよ、その前の症例。;笑)
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早朝散歩のブームが来たりしないのかね。
気分転換、運動不足解消、社会的距離確保、いいと思うんですけど。
田舎じゃ関係ないね。