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Channel: 馬医者残日録
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分娩はステロイドレベルを変化させる

引き続きUC DavisのHPから。                   - 分娩はステロイドレベルを変化させる 「ヒトの赤ちゃんでは、私たちはまだカンガルーケア型の抱擁が効果的かどうかわかりません」、とUnderwoodは言った。 「しかし、赤ちゃんには、分娩によってステロイドレベルに興味深い変化が起きています」...

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仔馬の行動を自閉症になぞらえる

UC DavisのHPから紹介してきた子馬の不適応症候群とこどもの自閉症についての研究の紹介も今回が最後。                  - 仔馬の行動を自閉症になぞらえる 「胎児の意識の移行の中断は自閉症のこどもに関係しているかもしれないという概念は興味をそそるものです」と、Pessahは述べた。...

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慢性化した中足骨外顆骨折

1月にトレセンで左後の重度の跛行をした3歳馬。 1ヶ月の休養を経て、騎乗調教を開始したら、球節の関節液が増量し、左手前のキャンターが出にくかった、とのこと。 そして、3月になってのx線撮影で、左中足骨外顆に骨折が見つかった。                           - おそらく、1月にはx線撮影ではわからない顆の不完全骨折があり、それが騎乗調教再開でバキッと割れたのだ。...

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肩関節Subchondral Bone Cystの1例そしてまた、

この馬は2歳の5月に跛行で来院した。 遠位部から撮影したが異常はなく、全身麻酔して大型x線装置で撮影した。 肩甲骨関節(窩)上結節などの骨折を疑うなら立位での撮影である程度の画像は撮れるが、関節内の微妙な変化を判別できる画像は全身麻酔して大型麻x線撮影装置で撮らなければ病変を見逃しかねない。 肩関節を形成する肩甲骨関節面にSubchondral Bone Cyst 軟骨下骨嚢胞がみつかった。...

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結腸捻転・結腸左背側変位・空腸腸間膜ヘルニア

朝、1歳馬の結腸捻転の手術。 きのう午後に診察したのだが、「様子を観ましょう」ということにした馬。 その後、ずっと痛かったそうだ。 結腸の変位があって、それがついに捻転したのだろう。 売らなければならない生産牧場にとって、開腹手術を避けたいことは充分にわかるので、開腹手術しなければ死んでしまうと確信が持てるまでは開腹手術を勧められない。 しかし、手遅れにならないようにはしなければならない。...

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当歳馬の頭部陥没骨折

9日齢の仔馬が頭を陥没骨折した。 母馬は蹴る馬だそうだ。 眼に当たらなくて良かった。脳天に当たらなくて良かった。 ちゃんと狙って、手加減して蹴った・・・・わけはない。                    - x線撮影でも骨片が完全に陥没しているのがわかった。 放置すると陥没したまま骨癒合する。 血腫による腫れがひくと、陥没はもっと目立つようになる。 後で治そうとしても治せない。...

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馬の帝王切開では子宮壁からの出血に気をつける必要がある

馬の帝王切開について、このブログを書き始めた頃にも書いた。 ケンタッキーでの帝王切開の成績はこちら。 馬の帝王切開は、ヒトや牛ほど安全な手術ではない。                       - 1999年のEquine Veterinary Journalには、あのFreeman先生が馬の帝王切開では子宮切開創の止血のための縫合が必要だ、という論文を書いておられる。 An...

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Rhodococcus equiの抗生物質感受性試験

今週、私は検査当番。 細菌検査で、気管洗浄液からほぼ純粋に培養されているのはご存知Rhodococcus equi。 忙しい中でも、きちんと気管洗浄して菌分離を心がける獣医師には頭が下がる。 推測と憶測で抗生物質治療していたのでは、中途半端で治療を止めることになる。 そして、しばしば再発する。 膿瘍を作る細菌なので、しっかり確定診断して治療にかかることが必要なのだ。...

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小結腸腸間膜ヘルニア

朝、繁殖雌馬の疝痛の来院。 転がりまわるほど痛いわけではないが、疝痛が続いている。 小腸が膨満しているのが、超音波と直腸検査で判明した。 朝5時に疝痛を発見したが、その前から痛がっていたようすだった、とのこと。 すでに3時間以上続いている・・・・血液所見は悪くはないが・・・・ 「開けましょう。小腸捻転じゃなくて、腸間膜の孔とか、網嚢孔とかへ入り込んだんじゃないかと思いますよ。」...

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POIの夜

小結腸腸間膜ヘルニアの馬は、翌日疝痛を示し、リドカイン投与に反応せず、 翌々日に再開腹手術することになった。 再手術時の回腸のようす。 変色し、通過障害を起こしていた。 壊死部を切除して、空腸を盲腸へ端側吻合した。 切除した断端はさほど悪い状態ではない。 しかし、そこから少し近位の20cmほどが動けなくなっていた。 空腸盲腸吻合し、通過することを確かめ閉腹した。...

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死屍累々

夜、難産で起こされる。 初産の馬が産気付いたが、(仔馬の)頭しか触らない、と言う。 正確には、「頭しか触らないと牧場が言っているので、まっすぐそっちへ行かせたい」との連絡。                       - 来院して、枠場に入れて、鎮静剤を投与して、両腕節を屈曲しているので、片方を伸ばしたが、初産馬で枠場の中で蹴ろうとする。...

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馬の子宮捻転のその後

開腹して子宮捻転を整復した繁殖雌馬は、その後も不調が続いたが、徐々に回復し、 予定日よりかなり遅れて正常分娩したそうだ。 子宮捻転を診断して、母馬も仔馬も助かることはこの地域ではマレだ。 私の所へ送られてくるときにはたいてい子宮捻転の末期症状で、胎仔は死んでいることが多く、ときには子宮も壊死している。                         - 今年のEquine Veterinary...

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子宮穿孔による腹膜炎の外科治療

今日は、 当歳馬の臍ヘルニア。 準急患で初産4日後の腹膜炎。子宮角の穿孔だった。 開腹手術して、子宮穿孔創を閉じ、腹腔洗浄して、ドレイン留置した。 午後は、 1歳馬の肩跛行のX線撮影。異常所見なし。 当歳馬の角膜炎。真菌性かどうかの診断。 黒毛和種の子宮捻転。分娩予定日までまだ1ヵ月半ある。 開腹手術して、子宮を押して捻転を整復した。胎仔は生存していたので、帝王切開せず。...

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ハミで切った舌の縫い方

きのうは、 当歳馬の肢軸異常のスクリュー抜去。                      - 急患で、舌と飛節の裂傷。 縫合前。 ほとんどちぎれかけてる。でも腹側にある血管は大丈夫そうだ。 縫合後。 筋肉の塊である舌は、しっかり深いところで縫うことが大切。 近影。 ヨダレや食べ物が染みこまないように細かく留めることも大切。                   -...

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千客万来

夜、9時ちょうどに難産の依頼。 と思ったら、1分後に繁殖雌馬の疝痛の依頼。 どちらが先に来るか、難産はどの部屋で処置して、疝痛はどの部屋で診察するか・・考えながら準備する。 難産は来たら途中で生まれましたなどということは絶対ない。しかし、疝痛は来たら治まっているといこともある。 とりあえず職員獣医師2名+研修獣医師1名+現場からの獣医師で対応できるだろう。...

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卵巣腫瘍・・顆粒膜細胞腫

卵巣腫瘍である顆粒膜細胞腫の治療については以前にも何度か書いている。 ずっと以前は膁部(けん部)切開で行っていたが、術後に傷が開き易いとか、痛みが強いとか、大きな卵巣は出しにくいとか、問題が多かった。 ここ10年以上は膝ヒダの内側あたりを開腹していて、それが良いと考えている。 まあ、あまりにデカイと苦労する。...

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子宮体背側の穿孔

前日の朝に分娩した繁殖雌馬が、元気食欲不振、発熱で診察を受け、超音波で腹部を観たら腹水増量しているとのこと。 朝に来院し、腹膜炎を超音波と腹腔穿刺で確認した。 直腸検査して子宮を触ると痛がる。しかし、孔はわからない。 陰部からも手を入れて膣と子宮を触診したが、後産停滞しているせいもあり、穿孔はわからない。 結腸捻転の馬が開腹手術中だったので、昼間で待ってもらって開腹手術した。...

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大腿骨粉砕骨折だった

夕方から疝痛の馬を診ていたが、だんだんひどくなった。とのことで夜に来院。 トラックの中で暴れて、馬栓棒をくぐってしまったらしい。 降ろしてきたら、右後肢のひどい跛行。 大腿部が腫れていて、動きもおかしい。 骨折してしまったか? しかし、疝痛もひどく、立っていられない。 血液検査所見もひどく悪い。PCV59%、乳酸値12.9mmol/l。                             -...

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徹夜明けに大手術は避けるべき

レポジトリーに準ずる検査で見つかった、飛節距骨外側滑車のOCD、 と後肢種子骨の頂部の骨折の痕、 さらに第一趾骨の近位背側の骨片骨折。 手術する予定の日の早朝から疝痛馬の緊急開腹手術が入ってしまった。 夜中にも手術があったので、ほとんど徹夜した。 一度に3箇所手術するのは大手術になるので、延期してもらった。...

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4本肢出てきちゃったら帝王切開するしかない

夜、疝痛馬の診察。 てっきり結腸捻転だろうと思って覚悟していたが、来院したらなんとなく治まっていて、 血液検査所見も悪くなく、超音波検査でも直腸検査でも異常なく、しばらく様子を観てから帰っていた。 夜中に難産の依頼で起こされる。 「後肢も出てきちゃってる」とのこと。 枠場でやるか、全身麻酔して後肢吊り上げでやるか、あるいは・・・・と考えながら待った。...

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