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Channel: 馬医者残日録
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第三中足骨内顆からの螺旋骨折のDCP固定

調教や競走をしている馬は中手骨・中足骨が球節から割れることがある。 (放牧地でどんなに走り回ってもこういう骨折をすることはまずないことはとても興味深い) たいていは、外側関節面(外顆)が縦に折れる。 ひどくなっても骨折線は外へ開くので、外顆がはずれてしまうだけで済む。 ところが、内側関節面(内顆)から割れると、骨折線は内側へ開くことなく、螺旋状に近位方向へ伸びていく。...

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師走の会議とBoneCystと開腹手術の1週間

月曜日、午前も午後も大腿骨骨嚢胞BoneCystの関節鏡手術。キュレッテージした。 火曜日、組合の管理職会議。恒例の年末の膨大な内容の会議。良い話なし。 水曜日、休みのはずだったが延ばせない手術で出勤。当歳馬の第四手根骨盤状骨折。 木曜日、休みのはずだったが、生産地疾病調査打ち合わせ会議。 金曜日、 朝、暗いうちから相棒と散歩に出たら、当番チームが診療中。開腹手術が終わったところだった。...

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牛の給餌管理から学ぶこと

朝、疝痛で来た2歳馬はそのまま落ち着くかも、と当番者の報告だったが、関節鏡手術している間に、また痛くなった。 直腸検査すると骨盤腔に入り込んできている大結腸が厚くなっているのを感じた。 PCVも41%から45%に上昇している。 乳酸値は1.1mmol/lから0.8mmol/l未満に下がったが、直腸検査所見だけで開腹手術の判断はつく。 午後からは延期したくない手術の予定も入っている。...

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ルーター

当歳馬が跛行して、「砂のぼり」だということになり、装蹄師さんに蹄底を掘ってもらった、そうだ。 膿が出て、跛行は楽になったが、1週間後にまた痛くなり、今度はx線撮影した、とのこと。 掘ってもらった穴が蹄尖部に確認できる。 その箇所に裂蹄がある。 しかし、まだ排膿できていない細い空洞が内よりへつながっている。 新たな穴を開けるために針を目印にした。 (上図は来院して撮りなおした画像)...

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乳房炎から分離されるStreptococcusの同定

この季節、細菌検査はほとんどが牛の乳房炎の材料。 Staphylococcus aureus 黄色ブドウ球菌も問題だが、Streptococcus spp.も多く分離される。 左はコロニーを塗沫してグラム染色した顕微鏡写真。 典型的な連鎖球菌Streptococcus. これは長くは連鎖していないが、これもStreptococcus. このような形態だけだと菌種までは同定できない。...

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当歳馬の第4手根骨盤状骨折

当歳馬が跛行し、捻挫かと思っていたが、数日後x線撮影したら腕節に大きな骨片が見つかった、そうだ。 chip fracture 小片骨折と呼ぶには大きすぎる。 第4手根骨の背外側面が全部割れているわけではないが、盤状骨折と言っていいだろう。 子馬は手根骨を盤状骨折したり、粉砕骨折することがあり、多くは第4手根骨や尺側手根骨、つまり外側の手根骨に起こる。 と、Richadson教授も言っていた。...

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橈骨の骨軟骨腫

現役競走馬、跛行して帰ってきた。 腕節の近位外側がかなり腫れている。 手根管腔が腫れているのだが、それだけではない腫れが周囲に広がっている。 x線撮影で骨軟骨腫 Osteochondroma が見つかった、とのこと。 あまり大きくないが、細くて尖っている。 それで深屈腱に傷がついてしまったのだろう。 関節鏡を手根腱鞘に挿入する。関節鏡でなく腱鞘鏡ということになるのだけど。...

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第一指骨の外骨症と球節の骨片骨折

現役競走馬。徐々に右前肢の球節の遠位が腫れてきて、ついに跛行し、X線撮影で第一指骨に大きな骨増勢が見つかったので帰ってきた。 たしかに大きい。 どうしてこんなとこにこんな骨増勢が起きたのかわからない。 伸腱とこすれるだろうから、跛行するならへし折って取り出して削るしかない。 反対肢の球節も腫れている。 X線撮影したら、こちらは関節内に骨片が見つかった。...

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血液塗沫標本

血液検査では、血液の1滴をスライドグラスに塗り広げて、乾燥・固定・染色し、顕微鏡で観て、白血球を分類して百分比を出すことも行っている。 白血球数は、ほとんど自動でやってくれる血球計数装置で数えられているので、百分比と掛け算をするとどんな白血球が増えたり減ったりしているかわかる。 これは好中球。 ヒトやウマの末梢血の白血球の中ではふつう一番多い。...

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オーナーと権利と義務

数日前の話。 朝、競走馬の腕節骨折の関節鏡手術。 15分も遅れてきたので忘れてるのかとあちこち電話した。 どこも役に立つ連絡がつかず、結局、馬が到着してから折り返しの電話があちこちから来る。 午後は獣医師会の会議の予定が入っていたが、1歳馬の疝痛の依頼。 前の日の昼から疝痛だったと言う。                        - ひどく痛いわけではなく、間欠的に痛みが出て仰向けにもなる。...

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第一趾骨底側突起骨折のスクリュー固定

もう300kgを超えている当歳馬が後肢球節を腫らして跛行したのでX線撮影したら第一趾骨の骨片骨折が見つかった。 まだ雪が積もらず、デコボコのまま硬く凍った放牧地だったので捻挫したのかもしれない。 第一趾骨の底側突起 planter process あるいは第一趾骨翼と呼ばれる部分の骨折だ。 骨片が小さくて関節面に到っていないならそのままでも良い。...

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仕事納め2014

きのうが仕事納め。 今日は私は当番対応。 朝から落ち着いて症例報告の準備をする。 年が明けたら那須の研修もあるし、 蹄の症例発表も頼まれているし、 日獣の年次学会での講演もあるし、 内部の発表会もある。 電話もかかってこないし、1日でかなりできあがった。 昼前にかなりの雪が降って、午後は1時間ほど除雪した。 凍ってしまうと除雪しようにもできなくなるだろうから。...

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謹賀新年2015

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 元旦は症例報告をひとつまとめ、月初めの事務処理をし、症例相談に対応し・・・・ 夜は開腹手術でした。 地元からも応援には来れないとのことで、1人で回腸盲腸吻合しました。 1年の計は元旦にあり。 まあ、今年もこういう年になるのでしょうか。                        - 今日は初詣に行って来ました。...

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牛立たず

今年は元日の夜の開腹手術ではじまったが、本当の仕事はじめからはスロー。 関節鏡手術は今日が新年初だった。 きのうは、午後は18ヶ月の黒毛和牛の、尿道結石による尿閉と尿毒症・・・と思ったら違うかった。 牛は手術中に寝てしまい、そのまま手術を続行し、夕方手術が終わっても牛は立たなかった。 7時には立ったが、外へ出てしばらく歩いたら倒れてしまった。 8時にはまた立ったが、また歩けずに倒れた。...

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誕生日

年が明けて、馬達はひとつずつ歳をとった。 これは、生まれた年が当歳で、次の年が1歳になっても歳の取り方は以前どおり。 人のように誕生日を1頭ごとに覚えていられないからだろう。                        - 人でも昔は兄弟姉妹全員1月1日生まれという家があったそうだ。 「すごいな」と思ったら、 「単に親が面倒だから届けをそうしただけだ」ということだった;笑...

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この冬

今日は私は1日会議。 きのうは1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。 1歳馬の外傷後の念のための腱エコー検査。 午後は、Tieback歴がある3歳競走馬の喉頭内視鏡検査。 4歳競走馬の腕節chip fractureの関節鏡手術。                           - そろそろ厳寒期だが、今年はあまり寒い年ではないようだ。...

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Equine Wound Management

立派な翻訳書を送ってもらった。 自分の講演、症例発表、出張の準備もあり、時間が取れないが、読み進めようと思っている。 「馬の外傷」は基本的な、よくある、しかし難しい、被害の大きい課題だ。 もちろん怪我をさせないように管理できれば理想だがそうもいかない。 サラブレッドが外傷を負ってしまうと、ちょっとした傷でも痕が残って商品価値が下がってしまうことが多い。...

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本と文献だけでは技術を身につけられない

ヨーロッパで馬の関節鏡手術のワークショップが開かれる。 basic基本、ということになっていて、部位としては腕節、球節、飛節が対象になっている。 ただし、腱鞘も含まれている。 この2日間の実習を含めた講習会の参加費用は、レジデント(専門医研修生)で15万円ほど、会員外だと25万円ほど。                            -...

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山下と斉藤

午前中、競走馬の披裂軟骨切除。 2012年の香港でCornell大学のDucharme先生に教わったので、この手術についての考え方と、世界標準の方法を知っているつもりだが、 競走馬の「のど鳴り」の治療法としてはかなり厳しい面がある。 午後は、競走馬の腕節chip fracture の関節鏡手術。 chipと言っても、2.1cm×1.5cmあり、5mm以上の関節面軟骨が一緒に剥がれている。...

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腕節chip fractureの重症度は骨片の大きさで決まるか?

午前、競走馬の腕節chip fracture の関節鏡手術。 午後、2歳育成馬の頭頂部の瘻管の切開切除処置。                   - chip fractureの手術をしていると、 「骨片は大きかったですか?」 と聞かれることが多い。 たしかに骨片の大きさは骨折のダメージの大きさと関係する。 ただ、骨折は複数個所であることも多いし、...

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